人に不可欠なビタミンC

  ビタミンCは、私たちの健康を維持するために欠かせない栄養素です。例えば、ビタミンCはコラーゲンの生成に必要不可欠であり、これにより皮膚や血管、骨、歯の健康を保つことができます。コラーゲンが不足すると、血管がもろくなり、出血しやすくなる可能性があります。ビタミンCの不足でなる壊血病がこの例です。昔の大航海時代に船乗りたちが悩まされ命まで落としたのが壊血病でした。
   骨の健康についても、カルシウムが重要視されていますが、鉄筋コンクリートで出来た建物で言うと鉄筋にあたるのがカルシムで、コンクリートにあたるのがコラーゲンになります。つまりカルシウムだけを多く摂っても中身のコンクリートにあたるコラーゲンが不足するとスカスカのコンクリートになり強度が保たれなく、骨折の原因になります。そう言う意味でも人体の健康にはビタミンCは毎日欠かせません。
  ビタミンCが必要な別の理由は、このビタミンが持つ抗酸化作用です。人間は、活動するために酸素を取り入れエネルギーに変換して行きます。しかし、過度の運動やストレス、紫外線やその他の原因で、活性酸素が生じます。活性酸素が全て悪いわけではありませんが、それが増えすぎると細胞を傷つけ、がんの原因になったり心血管疾患のリスクとなったり、老化の進行を加速化します。
   それに対してビタミンCは、過度の活性酸素を消してくれる抗酸化作用の働きを持っています。それで、どうしても健康を維持していくためには、この抗酸化作用を持つビタミンCに頼らざるを得ません。

    さらに、ビタミンCは免疫機能を強化する働きがあり、感染症に対する抵抗力を高める効果もあります。特にストレスが多い現代社会では、ビタミンCの適切な摂取が心身の健康を支える重要な要素となります。
  興味深い事に、先に述べた大航海時代にビタミンC不足で壊血病に見舞われた人々は、肉体が崩れて行くだけでなく精神的にもバランスが崩れ発狂したとされています。それで、ビタミンCはそう言う意味でも私たちにとって健康を保つ上での基本的なビタミンと言えます。

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